いつも「症状は身体からのサイン」と思いながら施術しています。
痛いなとか動かしづらいなと感じる症状がヒントとなり、その原因を見つけていくルートとなります。
『パソコンなどの手作業をしていると手が痺れてきてだるくなる。
そんなに長い時間触ってないのに…寒くないのに冷えを感じることも多くて困ってます。』
というお悩みで来院された女性の患者さんです。
お話を聞いていると『息がしづらい』
これがサインであり、ヒントでした。
手の痺れとだるさ、冷えはなぜ起こるのか考えていきますが、まずは逆から見ていきます。
手が温かい = 血流が豊富(血液は温かい)
手がだるさを感じない = 血の巡りが良い(疲れがたまらず流れている)
手が痺れていない = 神経の通り道に邪魔がいない(圧迫されると痺れる)
なので、この方の身体の中では血流が悪くなって神経が圧迫している何かがある となります。
手にいく血管と神経は首の周りを通っていますので、
首回りを診させてもらうと、ガチガチに筋肉が固くなっていました。
だからと言って
手の痺れや冷え、だるさの原因は筋肉のコリだった、と言うわけではありません。
色々な方法で首の筋肉を緩めたら一時的には楽になるかもしれません。
本当に大事なのは
なぜ首の筋肉がガチガチになっているのかを考えることです。
首の筋肉がガチガチ = 働きすぎ
首の筋肉の働きには3つあって、その一つが「呼吸の補助をする」。
呼吸をチェックすると、寝た状態でも肩で息をしていて
この場合、頭を支えなくていいから筋肉が緩むかと思っても緩みませんでした。
この緊張状態はどこからきているのか。
息苦しさは自覚されていて半年ほど続いているようです。
同じ時期に車の事故のようなアクシデントがあり、手の症状が起き始めたのもその頃からだそうです。
手の痺れや冷え、だるさの原因は〇〇だった の〇〇は、
半年ぐらい前にあった車のアクシデントから身体の緊張が緩まず肩で呼吸をし続けて首の筋肉が働きすぎたからーでした(長っ笑)
なぜこの症状が出ているのかわからない、
自分でマッサージをしたり、ケアをしていてもなかなか変わらない、というときは
身体の中で何が起こっているのか読んでいくことで原因が見えてきます。
症状が出ている部分だけにとどまらず、その症状をヒントにさらに奥に進んでいくと本質のところが見えてきます。一緒に考えてみませんか(^-^)