症状は身体が命を守るためにしていること

身体は間違いを起こさないといつもお伝えしていますが、
私たちは症状や痛みをやっかいものとして思っていますが、そうではない見方もできますよ、という話です。
症状は、実は、身体を守るためにしていることなのです。

当院では、問診の時間を大切にしています。

初診に70分のお時間頂いている理由もここにあります。
初診の方には特に、身体を診させてもらうにあたって今までのその方がどのように過ごし、生きてこられたかお聞きしています。
怪我、手術歴や病気、生まれてこられた時の話などの身体的なことや過去のストレスやトラウマなどの精神的なことをお聞きしています。

こちらからいくつか質問させて頂く形で進めていきますのでリラックスして答えてもらえたらと思います。
その後の触診では今の身体の状態や姿勢を診させてもらい問診の結果と合わせて症状が何から起きているかを総合的に判断させてもらっています。

身体は間違いを起こさない

身体の状態を説明させてもらうと、
「そんな昔の傷が影響してるんですか」
「あの時のストレスが今のこの症状を出してるんですか」
「痛いのは膝なのに原因は背中なんですか」などのお声をいただきます。

身体は精密に出来ていて、そして記録しています。
私達が予想する以上のものを答えてくれます。

身体が辛い思いをしている方がほとんどなので、痛みや症状を改善していくのはもちろんですが、
それよりももっと大切なのが、身体全体を整えることです。
身体は完璧、
身体は間違いを起こさない、これが本来の姿です。

そもそも調和されて、完璧なバランスをとっている身体がなにかが崩れてしまったから症状も出てきているんですよね。その崩れたところを整えていくと結果として症状も消えていきます。

施術をさせてもらって症状が軽くなり
施術をした結果が出ると納得してもらえることがほとんどです。

今ある症状は命を守るために出ている

ぼくは「身体は間違いを起こさない」と考え施術しています。

例えば、
膝の痛みで困られた方に痛みの原因が事故の影響からきた背中の丸みとお伝えした時は驚いておられました。

身体が生きていく時に大事になるのは手足よりも身体の中心です。
身体の中心には生きていくために不可欠な臓器があります。
事故によって動きにくくなった背中を
無理に動かすと生きるために必要な臓器が働きにくくなってしまうため、膝を使うことによって身体は命を守っているのだと考えます。
膝も長い時間負担をかけた結果、痛みが出てしまったという身体の声を伝えさせてもらいました。

施術で背中の動きが回復した後は
ご自身でも肩甲骨周りのストレッチや伝えさせていただいた体幹トレーニングをしっかりとしてくれています。
今までは膝だけに捉われて色々なグッズを試してこられたようですが、身体の状態を知ることで向き合い方が変わられました。
ストレッチやトレーニングを継続していただけるのも身体の状態に納得されたからだとおもいます。

患者さんのご自身の身体を見る視点が変わられて向き合い方が変わり、症状に捉われない生き方をされるようになること。

自身の身体の状態に気づいてもらいそこから身体との向き合い方が変わっていかれる。
施術で伝えたい大事なことです。